皆さんこんばんは、春です。本日は、パンナコッタ・パウンドケーキ、タルト……御覧に入れるのは秋イチジクのお菓子たちになります。
イチジク=無花果(花の無い果実)との名前に反して、実は私たちがいつも食べる「実」の内側のもさもさ(?)あれが実は隠れて咲いてるイチジクの花だったりします。
イチジクは神話や伝説にもよく登場する、人間との付き合いの深い果物でもあります。
たとえば、ギリシャ神話では、大地の女神デメテルが人間に与えて、これを人間が栽培した最初の果物がイチジクであるとされています。
さらに女神アテナの大好物もイチジクで、アテナの神殿のそばにはイチジクの果樹が植えられいたとか。
そんな古くから食べられている美味しいイチジク。
今回はブランデーでコンポートしたイチジクをパンナコッタとパウンドケーキにしてみました。
また、フレッシュなイチジクも使いたかったので、イチジクをたっぷりと焼き込んだ素朴なタルトにも焼き上げました。

まず、ブランデーで皮ごと丸ごとコンポートしたイチジクがすんごくおいしい!
シンプルにグラニュー糖と水、ブランデーを混ぜて沸騰させ、そこにぽちゃんと皮つきまるのままのイチジクをマリネするようにつけただけ、なんですが!
イチジクの赤紫の色がきれいで、中身はじゅわっ!とろっ!っと果汁にあふれています~♪
そしてイチジクの滋味豊かな甘みと香りがさらにブランデーの風味をまとって鮮やかにお口の中でプチプチします~!
この美味しいイチジクのコンポートを美味しいイチジクの味がしみでたシロップをキラキラのゼリーにして、まるでふんわりしたバニラアイスのようなお味のパンナコッタの上にのせたら、それはもう間違いない。
真夏並みに暑い秋の疲れを無く冷めてくれる逸品になりました。

さらに、お菓子だけでも秋らしくイチジクのコンポート入りの、こっくりとしたパウンドケーキも焼きました。
パウンドケーキはその名の通りに1ポンドずつの材料を混ぜて行ったシンプルなもの。
卵とバターとお砂糖の優しいお味のケーキ生地に、イチジクのコンポートの華やかさがプラスされた素敵なパウンドケーキ。
アイスミルクティーと一緒に頂きましたが、これもまた美味しかったです♪

そしてー、フレッシュなイチジクをたっぷりと6個もりもりに盛り上げて焼き込んだイチジクのタルト。
パッとお花が咲いたような印象に焼きあがりました。
サクサクのタルト生地。
中に敷き詰めたアーモンドクリームにはじっくり焼き込んだイチジク果実から、美味しさがじゅわじゅわと沁みていて、絶品でございました。
折々に季節のタルトは焼くんですが、やっぱり秋のタルトは良いですねえ。
一口食べるごとに実りの秋だなーって感じます。
まだまだ暑いんですけれど……
旬で瞬な秋の味覚を口に入れて、なんとかかんとか残暑ものりきってまいりましょう~
それではまた、次のお話で~(*´▽`*)ノシ